「ねぇ……オカルトボールって、知ってる?」
ある日を境に、そんな噂が学生を中心に出回り始めた。
そのボールは突然現れ、出逢った者の願い事を叶えてくれるという
一種の都市伝説のようなものであった。
「お金持ちになりたい!!」、と願えば
「宝くじで1等の組違いが当たった」という成果が出た。
「クラスの好きな人と恋人同士になりたい!!」、と願えば
「席替えの時にその人と隣同士になれた」という成果が出た。
――そんな話が横行しているのである。
人を僅かに幸せにしてくれる不思議な玉の存在は
学生達で話題沸騰中のオカルトであった。
やがて、全てを奪われたと絶望する若者の前にオカルトボールが姿を現した。
だが、若者は失ったものを取り戻すのではなく、奪ったものへ復讐を願ってしまった。
「あいつらなんて……×××しまえばいいんだ!!」
はたして、その願いが叶ったかどうかは誰も知らない。
それから数日後、学生が数名行方不明になったという事件が起こった。
これは偶然なのか、それとも……
この春、高校2年生になった
マエリベリー・ハーンは親の仕事の都合で
地元の京都を離れ、単身東京へと向かっていた。
彼女は1年間、親が絶大な信頼を寄せていた
『香霖堂』の店主にお世話になる事になり、
都内の学校『東深見高校』へと通い始める。
そこで出会った同級生、宇佐見蓮子と共に
摩訶不思議な体験をする事になってしまった。
だが、その先で待ち受けていたものは想像を絶するものであった。
絶体絶命のピンチが2人に迫った時、
ペ ル ソ ナ
少女は、心の中に眠っていた『もう一つの自我』を呼び起こすのであった――
ペルソナという新たな力に目覚めたマエリベリー・ハーンは、
この瞬間から運命が大きく変わり始める。
彼女達に待っているのは希望か? それとも――
すいはんじゃーがお送りする 秘封倶楽部 第四の地平線
『秘封倶楽部×ペルソナシリーズ』のダブルパロディ作品
これは、その3部作となる最初の物語である。
タイトル名:『秘封幻影録 -序-』 頒布イベント:コミックマーケット92 2017年8月11日(金) 頒布場所:東4 ヤ-44b『すいはんじゃー』 仕様:カバー付き文庫サイズ 252P 頒布価格:1,000円 購入特典:ポストカード 著者:キィ 表紙・挿絵:金成(ヨモヤマ) 本文【sample】※PDFファイルです |
※当作品は東方project及び、ペルソナシリーズの二次創作物になります。
アトラス様とは一切関係がございません。
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